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こんにちは福黒丸です。今回のテーマは春の風物詩『藤まつり』です。紫色の花がとても美しく花言葉は恋に酔うという事です。藤/蜂/人間この関係性にフォーカスを当てたパートナーシップのお話しです。
ロケーション
白毫寺(びゃくごうじ)という兵庫県の丹波篠山にある庭のとても綺麗なお寺がロケ地なのです。 大阪から車で約2時間で到着します。近くに温泉も有るようで日帰り旅行で行くのも良いかも知れません。そしてこの時期の春は有名な『藤まつり』で多くの方で賑わいます。一眼レフのカメラを持った人やスマホカメラ撮影者など美しい藤の花を写真に納めたい思い出づくりの家族やパートナー、あるいは1人で来る人や複数人でもここを訪れて楽しそうに観に来られるのです。
部外者現る
僕の名前はマルという雄の蜂、そして彼女の名前はハナという雌の蜂、僕たちは美味しい藤の花の蜜を求めて今日も『藤の花』の周りを飛び回っていた。いい天気で絶好の蜜が取れそう。
するとこんな早い朝の時間に人間のカップルらしき2人組が現れた。人間の男の方は手にスマホを持ちながら、こっちに向かって歩いて来た。
ハナ!部外者が来たぞ!注意だ あれは人間よマル!藤の蜜を奪われないよう私たちでここを守ろうよ わかったハナ!あいつら人間が僕たちの食べ物を狙いに来てる。ここを守ろう!
僕たちの役割
僕たちマルハナバチは、藤の花にとってとても重要な役割を果たしているよ。それは花粉を媒介するという役割で藤の花は、その構造上、蜜を求めて訪れる昆虫の中でも、特に僕たちマルハナバチのような体の大きなハチによって効率よく受粉が行われるように進化してきたよ。
例えば藤の花は、奥の方に蜜を蓄えている。僕たちは長い口吻と力強い脚を使って花弁を開き、蜜を吸うこの時、僕たちの胸や腹部に花粉が付着するんだ!そして僕たちが次々と藤の花を訪れるため、付着した花粉を別の花へと運んで受粉を助けるんだよ。
それから他の昆虫との競合回避もあるよ。藤の花の構造は、僕たちのような力のあるハチでなければ蜜にたどり着きにくいようになってるよ。これは、蜜を他の昆虫に奪われるのを防ぎ、マルハナバチに確実に花粉を運んでもらうために進化したんだよ。
僕たちと藤の花は、お互いに利益を得る相利共生の関係にあって僕たちは藤の花から蜜を食料として得て、藤の花は僕たちに花粉を運んでもらうことで子孫を残すことができるんだよ。
四分咲きの『藤まつり』白毫寺にて 満開の時は圧巻の美しさでしょうね。当方が訪れた4月の中旬はまだ早かったようです。^ ^ 5月のGWがベストかも知れません。
実はそんなに危険じゃない
マル!みてよ、あの人間の男の人は私たちが居る事を知って怖がってるよ。 ほんとだ面白いーそれなら驚かせてやろうよハナ! イジワルねマル!でも楽しいかも
何故か男の人が『蜂』を怖がって本当は藤に近づきたいのにホバリングで空中待機しているマルハナバチを警戒していた。しかし連れ添っている彼女の方は全く恐れはしなかった。白毫寺の入り口付近に居た『孔雀』に興味を示したり自由自在に動きまわっていた。 彼等以外にも他の観光客は沢山居たが、殆ど人が僕たちを怖がる事なく藤まつりを楽しんでいた。 マルとハナは何故に自分たちがあの1人の人間に怖がられているのか不思議であった。寧ろ自分たち蜂の方が人間を恐れている。 生きるために大切な『蜜』を奪われないかと警戒しているのです。 それに僕たち実は攻撃性は殆ど無いのです。よほどの事が無い限り決して針で人間を刺したりしません。そりゃ僕たちの住処を攻撃されたりしたら抵抗し闘う事はあるよ、だって家族を守る為だからね。基本的に優しい蜂だから、むやみに刺したりはしない。見た目も『もふもふ』して可愛いでしょ!
まるでドローン
僕たちマルハナバチは人間が操るドローンみたいに空中で一定期間静止する事が出来るよ。いや、ドローンが僕たちの飛び方を真似したんだと思う。このホバリング飛行はとてと便利なんだ、蜜を取る時はもちろん!また僕たちが敵に襲われそうになった時はホバリング静止する事で目立たない様に身を隠すよ、動いてると目立つもんね!それに藤が狙われている時はホバリングでじっと敵の動きを監視し、見逃さない様にするよ。
この環境を守るために
僕たちは水辺の近くに巣を作って生活している。尚且つ近くに藤の花があるのはベストな生活環境なのです。 僕たちが守るべきこの環境に毎年沢山の観光客が訪れ『藤まつり』を楽しんでいる。 最近わかったこと、人間たちも藤が好きであるが決して蜜を奪いに来ている訳では無い。彼等は綺麗な藤を写真に撮ってSNSに投稿したり、家族たちに見せ合って会話したり、またここへ来た事の思い出づくりとして訪れたりしている。 人間もそういった生活環境を守っているわけで、ここが消滅すると悲しいんだろうなーってそう思うようになった。
藤は僕たちの存在を受け入れる。僕たちも藤が無ければ生きていけない、人間たちも藤を観たい、こうやって三角関係が成り立っていた。
マル!あの人間の男の人は最初から最後まで私たちを怖がっていたね。
ハナがイジワルして彼の近くを飛んだりホバリングで空中待機しながら睨みつけるからだよ
あの人間の男の人、藤まつり楽しめたかな? ちょっと悪いことしたかも...
でも、女の人の方は逃げ回る彼氏を見てケラケラ笑ってた。
マジで?それはめちゃ面白いよハナ! 変わったパートナーシップだよね
花言葉は恋に酔う
藤の花言葉は『恋に酔う』または離れないなど好きという意味があげられます。 支え合って生きていく関係性から恋人のみならず、夫婦、特に仲の良い老夫婦にも当てははまる。 春に咲く藤とマルハナバチとの関係を見て共に支え合っている生き方に感銘を受け物語形式で記事を書きました。
それではまたお会いしましょうby.福黒丸
いい匂い...