福黒丸の夜明け

チワワイラストエッセイ

何回も観れる映画七人の侍のキャラクターを描いてみた|映画のしおり#2イラストエッセイ

はじめに

映画を観て創作意欲が湧く事は良くあります。その一つの例として、今回ご紹介する映画作品は『七人の侍』をテーマとしました。この作品は黒澤明監督の代表作と言えます。世界的にも大きく影響を与えた超名作なのです。当方のお気に入り映画で何度も鑑賞しております。 ここに出てくる菊千代と言うキャラクターの魅力をイラストにしたいと言う創作意欲が湧きましたので後半にもカラーバージョンで載せました。どちらかと言うとサムネイルの白黒バージョンの方が映画そのものが白黒フィルムの為、同じ雰囲気になるかと思いますが、最後まで読んでいただきたく、よろしくお願いします。

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作品の内容

侍と百姓の関係性を描いた長丁場の映画です。なんと3時間近くあり途中で休憩の文字がスクリーンいっぱいに映し出されます。最初の出だしはキャストの紹介が手書き書道の様な文字で書かれており、超!和風感漂いカッコイイのです。その映画の内容は百姓が幾度も野武士から襲撃に脅かされていた。そこで対策として思いついたのが、侍を雇って野武士たちを撃退する計画です。百姓達も戦闘には参加するが、いざ決戦までには雇った七人の侍達に指南される。闘い方や訓練、作戦などを指南されるのである。しかし侍にとってはただ米が無償で食えると言う条件のみで、この闘いに勝っても何ら出世には影響が無い評価が上がる訳でもない、何の為に命をかけて闘うのか、七人それぞれの侍の想いキッカケ考え方などが見事に描かれていた。登場人物も個性的でそれぞれのキャラクターが立っていた。軸となる話の筋は合戦であるが、様々なエピソードも盛り込まれていて、例えば若い侍と百姓の娘との恋愛の話や将来の夢、過去の辛い出来事、時には爆笑出来る会話のやり取りなど豊富なエピソードがぎっしり詰まっています。そこが、この作品の良いところであり、何回観ても飽きない、また、観る年代により初鑑賞とは違った印象や新たに考えさせられる事の発見があったりするものです。一度観てハイ終わりでは無くて、数年後の再鑑賞でまた違った面白さを発見出来る事でしょう。

インスパイア

三船敏郎演じる『菊千代』の魅力は、その場の雰囲気を明るくさせるムードメーカーです。破天荒な性格であるが、憎めない可愛いところもあるのです。本当は侍の家系では無いが侍に憧れて徐々になって行く過程の子供ぽさや、嘘の家系図を侍達に見せて証拠としていたものの、年齢的に辻褄が合わない事を突っ込まれてバツが悪そうにする態度も憎めない。また、あるシーンの中でも、菊千代以外の他の侍が発する○○とハサミは使い様だなって言うシーンも出てきて爆笑します。当方のここの解釈は十人十色だからこそチームが纏まると言う成功事例を考えさせられたのです。例えばこの人が居てくれたからこそ、大きなプロジェクトを成し遂げられた、もし、いなければ未来は違った結果になっていた、みたいな事です。侍七人の個性と百姓たちの個性と全てが入り混じり、どのシーンをカットしても目が離せない完成度の高い作り込みに当方はインスパイアされたのです。

映画『七人の侍』の魅力

魅力は多岐にわたりますが、特に以下の点が挙げられます。

革新的な脚本と構成(集団ヒーローの原点): 農民が浪人を雇って村を守るという、当時としては非常に斬新なアイデアが物語の土台です。

個性的な7人の侍を集めるまでの前半(リクルート)、野武士との戦いに備える準備期間、そして壮絶な戦闘が繰り広げられる後半が、長尺(約3時間半)でありながらバランス良く構成されており、観客を飽きさせません。

異なる個性の侍たちが集まり、作戦と役割分担のもとで戦うという「集団ヒーロー」のパターンを確立し、後の多くの映画、漫画、ドラマ(例: 『荒野の七人』など)に多大な影響を与えました。

圧倒的なアクションと映像技術は特にクライマックスの豪雨の中での大決戦シーンは、今日見ても全く古さを感じさせないダイナミックさと迫力に満ちています。

複数のカメラを同時に使用する「マルチカム・システム」や、望遠レンズの効果的な使用、そして緻密な編集技法を駆使し、リアルで躍動感あふれるアクションシーンを生み出しました。

雨をより印象的に見せるために水に墨を混ぜたなど、細部にまでこだわった黒澤監督の演出力が際立っています。

魅力的なキャラクター造形と人間ドラマがあり、リーダーの島田勘兵衛、荒々しいけれども人情味あふれる菊千代(三船敏郎)、ストイックな剣の達人久蔵など、7人それぞれが鮮烈な個性と背景を持ち、観客を惹きつけます。

単なるヒーロー物語ではなく、侍たちと農民たちとの間に存在する身分の壁や緊張関係、そして共に戦う中で生まれる連帯と軋轢など、「人間」が丁寧に、深く描かれています。

普遍的なテーマ性として、命をかけて戦う侍たちの「武士の生き方」と、土にしがみつき生きる農民たちの「百姓の生き方」が対比的に描かれます。

野武士を撃退したものの、侍たちは数名を失い、「勝ったのはお百姓だ。おれたちは負けた」というラストシーンのセリフは、戦いの虚しさや、社会の根幹をなすのは結局「大地と農民」であるという深いテーマを示しています。

これらの要素が融合し、単なる時代劇の枠を超えて、世界中の映画人や観客に「映画の最高傑作の一つ」として今もなお愛され続けている理由となっているのです。

七人の侍

七人の侍

  • 黒澤明
  • 日本映画
  • ¥2100

イラスト

この様に映画から影響を受け創作意欲が高まったところで、菊千代を描いて見ました。こちらが、サムネイルとは異なるカラーバージョンとなります。

これは当方が好きなシーンをイラスト化したものです。ある不幸な事が起こった瞬間に村の空気がどんよりとしました。そこで、菊千代が瞬時な行動を取りました。走って取りに行き手に持っていたのは何と旗です。このチームの旗を掲げて、その場の暗い気持ちを勇気付けるシーンです。ここ一番のところで、咄嗟に行動し周囲をびっくりさせるところが菊千代の魅力だ!

あとがき

お気に入りの映画だからこそ、菊千代以外のキャラクターもイラスト化させたいと考えます。他の侍たち、百姓たち、個性豊かなキャスティング、ストーリー展開、エピソード、あらゆるシーンをイラスト化させる事に次回は挑戦してみたいですが、映画の世界観にどっぷり浸ってしまい、その気持ちも追いつかないと言うのが正直なところになります。いつになるか判りませんが、是非成し遂げたいと考えます。最後まで読んで頂きありがとうございました。

それではまたお会いしましょう。 by.福黒丸の夜明け

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