福黒丸の夜明け

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エモいクルマを語る#3|働く車たち

こんにちは福黒丸です。 今回は見た目よりも動きのエモさにシビレる車についての記事になります。

スポーツカーでも無ければビンテージカーでも無いのに、何故かカッコいい、見惚れてしまう車両について分析したいと思います。

テーマは『働く車』です。それではどうぞよろしくお願いします。

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はじめに

ギミックの意味は『仕掛け/カラクリ/仕組み』この様に言われています。それは物理的な動作原理が応用されていて、例えば『テコの原理やパスカルの原理』など歴史的発明家の知恵が働く車たちにも使われてたりします。ここに取り上げた車両のよく見かける2台は人間で言う『関節』が使われているため興味深い。ギミックが活かされているこの2台に焦点を当てた。このギミックの動作のカッコ良さについて述べて行きたいと思います。

ユニック車 編

ユニック車 白イラスト - No: 26212112|無料イラスト・フリー素材なら「イラストAC」

この車両の特徴

  • 重量荷物を吊るす
  • 重量荷物を目的地へ運ぶ

メリットは人の手では持ち上げる事が出来ない重量荷物をクレーンの様な伸び縮みするフックで吊り上げたり、降ろす事が可能である。更にその重量荷物を自身の荷台へそのまま載せて目的地へ運ぶ事も出来る優れものです。但しデメリットもあり、高層ビルなどから降ろす重量物はブームの伸縮キャパや積載重量に限界があり届かない。この様な場面はクレーン車が担う事になる。つまり人が届く距離の作業とクレーン車の高層領域の作業の中間的な事が出来る利便性が高い特徴があります。吊るす目的のクレーン車と運ぶ目的のトラックが合体したユニークな車両のユニック車です。名前の由来はユニークとは無関係だと思います。

動作分析

作業場に到着させた車両の周辺に邪魔とならない障害物が無いかどうか、またその場の地面が硬く平坦であるか、ぬかるみの地面は論外、足場が不安なのはバランスを崩して大きな事故となる。これらの安全確認を行い、異常が無ければミッション開始!

  1. アウトリガーは地面に向かって脚が伸びる。この部位は吊るす時に車体を安定させる役割がある。その為、地面の極端な傾き無き事や強度確保とアウトリガーを伸ばせるスペースがある事が安全性において重要と考えられます。
  2. ブームはクレーン部分の柱となる部位でその先端にフックがあり重量荷物を吊り上げたり下ろしたりします。ブームは対象物との距離や角度をベストポジションを調整するために伸縮させたり、伸ばしたりさせます。原則としてフックに吊るされた重量荷物の下には決して人が居ない事を確認しながら操作させる事が安全性において重要と考えられます。

これら1・2の作業を終えて重量物を目的地まで運ぶトラックの出番になります。道中で落下しないように厳重に注意しながらミッションを遂行させます。

ギミック発動

ブームの動きをじっくり観察出来る機会があった。その工事現場で、当方が見た光景は地上1階から2階のベランダへ500Kgはありそうな鉄の支柱を運ぶ作業であった。もちろん人が運ぶ際には何人かが担いで階段を持って運ばなければならない、しかし重量物の為、とても危険である。そこで用いられたのが、ユニック車両だったのである。そしてギミックが発動する場面を通りすがりに観る事が出来たのです。 重量物は鉄の支柱、長さ5m以上はありそうだった。その長さから両脇の建物の窓ガラスや壁に接触するリスクは高い、万が一接触した場合は破損する事は間違い無いと思えた。 ところが、ユニック車のブームの動きは針の穴に糸を通すかの様に全く狂いも無くピンポイントでターゲットにリリースされていたのです。つまり鉄の支柱は横回転を抑えながら、斜め上へと滑らす様な角度で持ち上がって行ったのです。これはAIやコンピュータが計算されてプログラミングされた動きではなく、アナログ操作の人間の手で動かすレバーに連動した動きなのであった。 ブームの外観は一見、とてもシンプルである。しかし予想以上の『関節の動き』や伸縮動作、回転動作が可能なのであった。 その鉄の支柱を2階ベランダに運ぶミッションは僅か15分程度であったと思う。懸念していた周囲への接触事故も無くサラリと仕事をこなしたのである。しかし決して簡単では無い作業であり、経験値と力量を要するのは確かである。

パワーショベル 編

パワーショベルイラスト - No: 22258992|無料イラスト・フリー素材なら「イラストAC」

この車両の特徴

  • 地面を掘る
  • 地面を平らに整える
  • 積み込み

人がスコップで掘ると何日も掛かるところを僅かな時間で作業をこなす能力がある。掘る事や破壊するだけでは無くバケットの底面を使って地面を平らにする事もトラックの荷台に積み込み事も出来る。このように万能であるが、弱点として高速走行には不向きである事から目的地までの長距離には載せられて移動する事が多い。

動作分析

作業場に到着させた車両の周辺に邪魔とならない障害物が無いか確認する。悪路であるぬかるみの地面でもキャタピラによる走行の利点を活かし例え平坦で無くても機動性は高い。パワーがある事から破壊しないよう周囲に接触する者が無ければミッション開始!

  1. バケットで掘る溜まった土砂をトラック荷台へ積載する。
  2. 掘った地面の凸凹を綺麗にする為にバケットの角度を手首を内側にする様に変えて底面で地面を平らにする。
  3. キャタピラによる悪路を制覇しながら平坦化させていく

これら1・2・3の作業を終えでパワーショベルは大型トラックの荷台に載せられ、全国各地に出動しミッションを繰り返し達成し活躍するのです。

豆知識

パワーシャベル?いやパワーシャベルでしょ! 本当はどっちなのか

  1. 「シャベル」は人力の道具 まず、「シャベル」(または「スコップ」)は、人間が手で持って土や雪を掘ったり、すくったりする道具です。

• 語源: 英語の shovel が由来です。 • 用途: 庭いじり、雪かき、土木作業などで、人力で使われます。 • 「スコップ」との違い: 日本工業規格(JIS)では、「足をかける部分があるものをシャベル、ないものをスコップ」と区別しています。しかし、これは厳密な定義であり、一般的には地域や大きさによって呼び方が異なることが多く、明確に区別されていないのが実情です。

  1. 「パワーショベル」は機械の名称 対して、「パワーショベル」は、油圧を動力として土砂を掘削する大型の機械です。

• 語源: 「パワー(power)」と「ショベル(shovel)」を組み合わせた和製英語で、文字通り「動力で動くシャベル」を意味します。 • 用途: 道路工事、建築工事、採石場などで、大量の土砂を効率よく掘り、積み込むために使われます。 • 正式名称: 以前の回答にもあるように、正式名称は油圧ショベルです。

まとめ

今回は2種類の働く車を紹介させて頂きましたが、まだまだ沢山の種類があり、その車種の役割目的を知る事でギミックの機構がどうなってるか分析するのも面白いと思います。男の子なら幼い頃、ブロックで遊んだ人も多いかと思います。組み立てる事や、分解する事を繰り返し仕組みも理解出来るものです。距離感の感覚も掴めるし、またギミックとしての構造もより理解が深まる遊びだと考えます。遊びながら学ぶ事は、より習得しやすい事とギミックの仕組みや原理を理解すると『なるほど!』って思うものです。今回登場した働く車たちの見た目はゴテゴテして決して流線型に美しいとは言えませんが、仕事ぷりにカッコ良さを感じる事が出来ると思います。また、働く車に限らず全てにおいて安全第一でミッション達成して頂きたいです。

それではまたお会いしましょう。 by.福黒丸の夜明け